【概要】(由緒)
この近くにある「鹿ヶ峯」の山中に、お祀りされている「胸の観音」の寺院に関係のある、澄んだ「湧き水」です。
その昔、この地方に大きな干ばつがあり、延永という郷の長者は、その雨乞いのため、末娘の早苗姫を小松ヶ池(勝山町池田)の龍神の人柱にならせようとします。しかし、早苗姫は池に住む龍との対決の末、延永の郷へ帰ろうしますが、胸の痛みをおぼえた早苗姫にお供の乳母が、この場所の湧き水を自分の袂(たもと)に含ませ、飲ませたことから、「袂水」(たもとみず)と言われています。
そして、ついに胸の病で倒れた早苗姫は『私は観音のお力によって救われ、今後私を念じる者は万病万難を免れるでありましょう。』との遺言を残して、この世を去りました。
延永の里人は、その霊を祀るために観音像を刻み、近くの山「鹿ヶ峯」の中腹にある大岩の間に安置し、「胸の観音」として長く信仰されています。
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